14 所得税Q&A 基礎編 ツイート シェア

14-09 不動産の取得価額

(1)取得価額になる支出

不動産を購入する場合には、本体価額の他にさまざまな支出が伴います。その支出は不動産の取得価額に含めるものと、取得年度の必要経費としてよいものがあります。
取得価額に含めるべきものは下記になります。

取得価額に含めるべきもの
土地土地の購入金額
土地造成費用(埋立て・土盛り・地ならし等)
建物建物の購入金額
建物の建築費(工事代金・設計料等)
土地建物に按分購入のための仲介手数料
土地・建物の固定資産税・都市計画税の精算金
土地の購入・建物の建築の借入金の利子
(借入日から使用開始までの期間に対応する利息)

(2)必要経費となる支出

必要経費としてよいものは下記になります。

必要経費としてよいもの
不動産取得税
登録免許税
登記費用
収入印紙代

(3)取得価額の計算例は

不動産所得の具体的な計算をしてみましょう。
(例)
①土地購入代金3,000万円
②建物購入代金2,000万円
③不動産仲介手数料200万円
④登録免許税10万円
⑤登記費用15万円

(1)土地の取得価額3,000万円+200万円×3,000万円÷5,000万円=3,120万円
(2)建物の取得価額2,000万円+200万円×2,000万円÷5,000万円=2,080万円
※③の不動産仲介手数料は土地と建物に按分します。
※④、⑤は必要経費とすることができます。